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空き家バンクの制度について思うこと・・・

いい制度といいますか、決して悪くはないし、じゃあこれ以上どうよくできるの?

 

と、考えると、やりようがないので、現状維持しかないのかなと思うのですが、何件か利用したり、役所で何日もかけてお話を延々と聞き続けて思ったことなのですが、正直にいうと「微妙な制度」だと思うのデス。

 

自治体によってかなり違いますし、そもそも「移住したい」と思った地域に不動産がなく、空き家バンク頼み一択、という地域もあるのも知っています。

 

ですので、否定や批判やクレームというわけでは決してないですが、「私が経験したとこのみ」での意見ですし、日本のどこかに「とても素晴らしい物件」が眠っている可能性は十分あるとも思います。

 

という感じで、前置きが長くなって申し訳ありません。

 

さて、空家バンクのお家賃は「5,000~4万円」ぐらいというところのようです。

5,000円クラスになると、とても住める状態ではない、というのが多いようです。

4万円ぐらいになると、「リフォームしたばかり」「いますぐ住める」

 

というところでしょうか?

これ自体は、「そんなもんかな」という感じですが、4万もだせば、不動産屋さんでまぁまぁいいマンション、もしくは一軒家が借りられると思います。(もちろん、不動産やがあれば、ですが)

 

空家バンクの問題点は、「大家さんとの個人契約になる」というリスクが存在することだと、私は考えています。

 

これは、かなり怖い、いいかえればリスクを背負う事柄だと思うんですね。

 

たとえば、水道管が経年劣化で破裂した場合。

 

こういう事態は、不動産で契約していれば、大家さんが修理代金を出す事柄です。

 

もちろん、空家バンクを通じて、「大家さんと契約」しても、通常の契約書であれば大家さんが直すという契約が多いとは思います。

 

ですが、「地方移住」「古民家暮らし」となると、たいてい大家さんは高齢の方が多いです。

 

で、例えば、配管の修理だと50万~場合によっては100万円くらいかかってもおかしくはありません。

 

そこにきて、家賃が2万円ぐらいにしてくださっていた場合、大家さんの年間収入は「24万円」。

 

数年から5年分が、ぶっ飛ぶわけです。固定資産税も、毎年来ます。

 

「あえて修理するか?」と、私が大家でも思います。

 

むろん、賃貸契約を締結しているわけで、大家としても「追い出す」のは法律上は簡単ではありません。

 

ですが、地方ではもめ事を起こすと、移住者は非常に住みにくくなります。

 

「裁判で勝って、追い出される」

 

という移住あるあるもあります。

 

なにより、そもそも大家さんがお金を持ってなければ修理できません。

 

ということが、田舎で個人契約すると引っ付いてくる「田舎の常識」です。

 

ということは、契約が契約にならず、契約書に書いてあることが正しく履行されない可能性がある。という、リスクを背負います。

 

もう一度、言いますと、契約を結んでいれば、当然、裁判には勝つでしょう。

でも、田舎でご近所との関係が悪いのは移住者にとって、致命的です。

 

大家さんも、なにも悪気があるわけではないのです。

「好意」で、「少しでも安く」貸してあげたい。

そう思って、空家バンクに登録している方がほとんどです。

 

好意には好意で返したいものです。

ただ、100万円単位でお金を出せと、言われても困るのです。

これは、借りる方もですが、大家さんにしてもそうなのです。

 

そして、空家バンクに登録されているような家は、築何十年とか、何十年も人が住んでいない家です。

 

配管や電気配線の経年劣化は、いかほどなのか・・・・・・・・・

 

となれば、できることなら不動産を通したいですよね・・・・

 

田舎でも、2万円くらいだせば、1kのマンションあります。

 

なので、空家バンクは契約書に書かれていないリスクを背負う、これを前提に進める必要があると思います。

 

まぁ、その空き家バンクに登録されている家の状態にもよりますよね。

大家さんの人格や、貯金などにもよると思います。